オードリー 200プレート
ラウンドの形状だと思っていたプレートが、ゆるやかに花びらを描くような形をしていたこと。
シキとサイは、「食べる」を心から楽しんでいる、楽しもうとしている方々に向けて器や調理器具を取り扱うお店として昨年の12月にオープンいたしました。
ご来店くださるみなさまは、器に一目惚れをしたり、お料理や特別な日に合う食器を探してたどり着いたり、大切な人と食卓を囲む時間を想像しながら選んだり…。さまざまな背景がおありかと思います。
そして、お迎えくださったうつわとともに日々を過ごしていくなかで、多くの思い出が刻まれていくことでしょう。
そのような、うつわに対して大切な思い入れをお持ちのみなさまにシキとサイとして何かもっと寄り添えるようなことはできないかスタッフ一同考えた結果、「うつわのイラストのポストカード」という形で心ばかりのプレゼントを贈らせていただくことに決まりました。
食卓に飾り、本物のうつわと一緒に楽しんでいただけたらとても嬉しいです。
・現在の対象ブランドは「スタジオエム」・「ソボカイ」・「HASAMI」の食器をご購入くださった方限定とさせていただいております。(順次拡大予定です。)
・同じ食器を複数枚また色違いでご購入された場合でも、ポストカードは1枚とさせていただきます。(カラーバリエーションのある器は、1枚のポストカードに全色分のイラストがプリントされております。)
この企画が決定してから本日に至るまで、合計140点を越える食器の絵を描いてまいりました。
私自身、うつわごとに異なる質感や個性を楽しみながらまた、それらを絵で表現することの難しさに日々格闘しながらもなんとか完成させることができ、ほっとしています。
振り返ってみると、とにかくうつわのことで頭がいっぱいな数か月間だったなぁと思います。
これまでにシキとサイにご来店くださったお客さま、そしてこの先に出会うお客さまに喜んでいただけることを夢見てまだ直接お会いしたことのないみなさまのお顔を想像し、頭に浮かべながら、心を込めて1枚1枚描かせていただきましたので、ついに、こうしてご案内できることを心から嬉しく思います。
私は今回、「食べる」ではなく、「絵を描く」ことでうつわとじっくり向き合せていただいたのですが、そこで新しい気づきもたくさんありました。
ラウンドの形状だと思っていたプレートが、ゆるやかに花びらを描くような形をしていたこと。
貫入を絵で再現するためには、下地として何度も色を重ねる必要があること。(貫入=中央の器)
職人さんが一枚一枚手描きで絵付けをされているような器はその繊細な風合いを損なわないよう、実際の筆ののせ方を想像して意識したこと。
ブルーの色合いが再現できず試行錯誤して、ピンク色を少し混ぜてみたときにこれだ!というブルーになったこと。(ブルー=中央の器)
素敵な食器を丁寧につくられているメーカーのマルミツポテリさまや窯元さまに対しても敬意を込めて描かせていただきました。
ところで、私は子どもの頃から運動も計算もそれ以外にもいろいろと苦手なことが多いのですが、絵を描くことだけはずっと大好きです。
絵は描けば描くほど、今まで見えなかったものが見えるようになったり想像できるようになったりするんです。
今回の企画を通しても、うつわの魅力を今まで以上に感じられるようになった気がしています。
130のうち、初めの頃に描いた絵と、終盤の絵では少し違っているところがあるのではないかと思います。
とてもマニアックなお話ですが、どれどれ…という方は、ポストカードを集めて見比べてみてくださいね!
いつかお会いした時に答え合わせをしましょう(^^)