ちょっといいワイングラスが欲しい方へ
ピッコロ シリーズはいかがでしょう。
1910年創業の老舗ガラスメーカー木村硝子さんは、工場を持たないメーカーとして 多くの職人さんや工場と連携し、様々なオリジナルデザインのグラスを制作しています。
中でも有名なワイングラス、ピッコロはベストセラーにも入るほどの人気の商品。
低めの重心・細めのステム(ワイングラスの脚の部分)・高い透明度と、ど素人の私が見ても「美しい」と感じるポイントが詰まっています。
とはいえマシンメイドのため、数を揃えやすい価格なのもいいところ。
ちょっといいワイングラスが欲しい方にぴったりなシリーズです。
もっとラフに使えるワイングラス、ガウルディと比べると、明らかに透明度が異なりますが、これは原材料による違いとなります。
木村硝子でいうとワサビ・ソバもそうなのですが、安価で丈夫な硝子のほとんどが「ソーダガラス」というもので作られています。
一方、透明度が求められるグラスで多く使われているのが「クリスタルガラス」。
クリスタルガラスには鉛が含まれており、その鉛の含有量が多ければ多いほど透明度・光沢感は上がりますが、原材料や成形に要する技術などの面から高価なものが多いという特徴が。
また、傷つきやすいという難点もあり、本当にとっておき用といったイメージです。
そんな鉛の代わりにカリウムを使用したのが、ピッコロの原材料でもある「カリクリスタル」。
鉛が25%以上含まれた「レッドクリスタル」と比べるとさすがに透明度は劣るそうですが、含有10%のセミクリスタルと同等程度とも言われており、硬くて強いと実用面にも優れているのです!
見た目はもちろんのこと、実用面でも優れており、さらにお手頃な価格…。人気を博している理由がよく分かりますね。
短めのステムは食器棚への収まりもよく、ワイングラスとしての主張も強過ぎないため、そっと食卓に馴染んでくれます。
カリクリスタルの透明度を生かしたいのであれば、ぜひBirdy.Supplyのグラス専用のスポンジ・クロスを。
スリムなスポンジはボディの中が洗いやすく、非常にきめ細やかなふわっふわな泡がグラスを優しく包み込んでくれます。
きれいに洗ったグラスをやさしくクロスで磨き上げればもうバークオリティーの輝きに。
水垢・拭き跡ひとつ残さず、その仕上がりの美しさは他のクロスとは一線を画します。
ぽってりとした10oz ・15pz と
シュッとした12oz。
ピッコロのシリーズ展開は10oz(340cc) / 12oz(360cc) / 15oz(470cc)の三種類。
元々は10ozと15ozのぽってりフォルムの二種類だったのですが、2023年に縦長デザインの12ozが追加されました。
付け焼き刃の知識で申し訳ないですが、一般的に白ワインが小さめのグラスで、赤ワインが大きめのグラスがより香りや味を楽しめると言われています。
さらにいうと、口径が狭いものは「ボルドー型」。広いものは「ブルゴーニュ型」に分類され、前者が渋みの強い赤ワイン向け、後者が酸味の強い赤ワイン、もしくは白ワイン向けとも言われています。(本当はもっといろいろ細かくありますが、あくまでも大まかに…。ワインの世界は奥が深いですね…。)
これに当てはめると、ピッコロ10ozは白ワイン・12ozは渋みの強い赤ワイン・15ozが酸味の強い赤ワイン向き。ということになります。
とはいえそこまで厳粛なグラスでもないので、自分が好きなグラスで、自分が好きなものを飲むのが結局は一番!
あくまでも悩んだときの判断材料のひとつとして取り入れてもらえたら幸いです。
最後に注意点をひとつ。
マシンメイドのため、細かな傷や小さな気泡、わずかな口元の歪みなどがみられる場合がございますが、メーカー基準の範囲内ということを予めご了承ください。
テキスト:Moe Kuriyama(
@moe__meshi_)
写 真 :Yuto Tenjin
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