奈良県の特産品である「蚊帳」用の織物を、二枚重ねにして縫い合わせたふきん。

もともとは蚊などの虫から守りつつ、夜風を通すためにつくられた目の粗さは、ふきんになると優れた吸水性・速乾性を発揮し、見事多くの人に愛される商品としてリメイクされたのです。

今でこそさまざまな蚊帳ふきんが世に出ていますが、中川政七商店の花ふきんは、つくり手として最大に無駄がないよう追求した結果、使う側にも大きなメリットに繋がっているのが大きな特徴だと思います。

例えばこの58cm×58cmという大判サイズですが、これは生地の無駄がないよう反物をちょうど二つに折りたたんだサイズだそう。

通常のふきんの4倍ほどありますが、決して大きすぎて邪魔という印象はありません。

大きな食器もしっかりと握れて拭きやすい、蒸し器やせいろに被せてもはみ出さない、炊き立ての土鍋を両手で持っても安心とむしろこのサイズだからこその利点が数多くあるのです。

次に二枚重ねという点についてですが、これはつくり手の仕事のしやすさを考慮した枚数だそうですが、結果 お昼に大量の食器を拭いても、かけておけばまた夜使えるほどの速乾性を叶えたのです。

本物の蚊帳の生地をそのまま使っているので、新品のふきんには糊がついています。

最初はぬるま湯で糊を落としてから使ましょう。

繰り返し使えば使うほど手に馴染み、ふんわりとした肌触りへと変化していきます。

育ったふきんはぐんぐんを水を吸い取り、大量の水を含んだ際もやわらかいので最後までしっかり絞れます。

普段のお手入れはというと、食器洗い用の洗剤で手洗いし、さっと乾かすのが一番良いみたいです。

洗濯機で洗いたいという方は、ネットに入れて蛍光増白剤の入っていない液体洗剤で洗ってあげると長持ちします。

縮みすぎた・色が褪せすぎた・片面に穴が空いたなどなど、ふきんとしての役目を全うしたら、お次は台拭き・雑巾として新たな仕事を与えてみてください。

これまた使い勝手が良く、捨てどきが永遠にわからないのです。

シキとサイでは別途100円で専用ラッピングを承ります。

消耗品でありながらいくつあっても困らないふきんは贈り物にもぴったりですね。

「上品で淡い色の」と「彩り豊かな」のふきんの生地や作りはまったく同じになります。

ちなみに「上品で淡い色の」は古くからあるロングセラー商品。

名前の通り、全体的にあわ〜いやさしい色で、洗濯を繰り返しても色がそう変わらないのが良い点だと思います。

一方「彩り豊かな」花ふきんは、使うのがちょっと楽しくなるようなポップなカラーが特徴。

「上品で淡い色の」方は正倉院宝物の意匠をもとにした柄、「彩り豊かな」方は 各色のお花の絵が描かれており、それぞれ たとう紙（お着物を包む用の和紙）で包まれています。

お好みのパッケージ・色でお選びください。