ただの四角形ではなく、四隅がお花のようなシルエットのアソルティ。

凹凸ラインが額縁のように食材を強調させ、あらゆる料理を華やかに魅せてくれます。

焼き菓子やケーキなど、もともとかわいらしい形をしたものを置くと、まるでひとつの作品のように仕上げてくれるのです。

洋食やスイーツと合うのはもちろんのこと、このアンティーク感ある色合いのおかげか和食との相性も抜群。

焼成によって生じる焦げ目・素地の赤土が縁取りから覗き込んでいるところなど、陶器ならではの風合いとマットな質感が渋いおかずともマッチ。和食器の多い食卓にいても違和感は全くありません。

食卓に並ぶお皿のアクセントになる・横に長いおかずを単体で置ける、が一般的な横長プレートのメリット。しかし、アソルティにおいては小さい食品を並べるとよりかわいく見える、が良いところだと思っています。

そもそもアソルティ自体が「贅沢な時間に使いたいプレート」として生まれたそうで、ちょこんとしたものをのせるのに向いているだとか。

`アソルティ assorti`という名前もフランス語で`盛り合わせ`という意味が込められていると知り、私のただの思い込みではなく、作者の意図をよく汲み取れたと証明されたわけです。

アソルティのサイズ展開はショートとロングの2種類。

ロングはおよそ30cmもあるため、立派な秋刀魚もキレイに収まります。

ショートの長さは18cmですが、奥行きはロングよりもあり、同じシリーズではあるものの用途はまるで変わってきます。大は小を兼ねるといいますが、アソルティは例外のようです。

今回はアスパラガスを普通サイズの春巻きの皮に包み、揚げ焼きにしていますが、両サイドを折ってちょうどいいくらいでした。

ちなみにこの食べ方は、数年前にSNSで知ってからあまりの美味しさに何度も作っているもの。

アスパラガスの香りが皮の中にギュッと閉じ込められ、塩だけとは思えない旨味・甘味を感じられます。アソルティを手にしたら(手にしなくてもとりあえずアスパラガスが手に入ったら)まずはこれをお試しください。