ブルジョンの「使いやすさ」とは?
徹底的に解説します。
個人的に、器は高台のあるもの・多角形・絵付け皿など一目で“ただの食器じゃない”感があるもの(スタジオエムで言うと隅入菱形やペイヴなど)が好きですが、家族だったり友人はとにかく使いやすいものを、と口を揃えて言います。
しかしその「使いやすい」を探っていくと、ある人にとっては「1人で使うのにちょうど良くて、何をのせても合う白味のお皿。」であり、またある人にとって「シンプルだけど安っぽくなくて、汁物のおかずを入れてもこぼれないようにリム(縁)があるもの。」 など意外と細かい要望があります。
なので今回はわたしなりにこのブルジョンの「使いやすさ」を丁寧に説明していきたいと思います。
まずはプレートから。使用人数は2人分というよりかは1人分で、食パンがちょうどぴったりハマるサイズです。
ちなみにプレートのみオーブン対応のため、食パンがそのまま焼けるんです。これは誰もが欲しい「使いやすい」ポイントだと思います。
直径は21cmありますが、リムが大きく実際の盛り面は19cmほど。
別で白米を食べるおかずをのせるならちょうどサイズですが、このお皿にのせた料理だけでお腹をいっぱいにしようと思うと、小さく感じるかもしれません。
それか、わたしがただ単によく食べるだけかもしれないです。
形状についてですが、ご覧の通りお皿の絵を書けって言われたら全員これになるよねってくらいシンプルな形状をしています。
それでもなぜかつまらなさを感じないのは、陶器ならではの焦げ感や色むらだったりがあるからでしょうか。
冒頭で、“ただの食器じゃない”感があるもの”が好き!と書きましたが、毎食使うわけではありません。
パーティー用ドレスが何着あっても、着る機会がなければ箪笥の肥やし。さすがにそこまでとはいきませんが、とっておきの食器にはそれに見合った料理を作らないとのせてはいけないような気がして、どうしても頻度は下がってしまうのです。
一方、ブルジョンは普段着のような顔をしておきながら素人が見ても分かる、どこかあるおしゃれに見える風貌。
一軍、二軍、三軍と分けず、全ての食器を一軍で揃えたい方にうってつけですよ。
汁物や麺類もいけちゃう、
個性2種のサイズのライスボール。
大と小の2サイズがありますが、一般的なお茶碗に近いサイズは120mmの小になります。
大サイズは小サイズよりもひとまわり大きい128mm。サイズでいうとそこまで変わらないような気がしますが、並べてみると結構な差があります。
どっちにするか非常に悩ましいとは思いますが、通常通りのお茶碗として使うなら小。
ライスボールと名前はついているものの、従来のお茶碗らしさ(私の中のイメージで言うと高台に向かって尻すぼみな形)がなく、汁椀として使っても何の違和感もありません。
毎回おかわりをつぐのが面倒な人とか、たっぷりスープを飲みたい、もしくはちょっとした麺類を入れたいなんて人は大がおすすめです。
もちろん、たっぷりじゃなくてもいいなら小も汁椀として使えるのでご安心を。
今回は春雨スープを入れましたが、ポタージュ系など濃厚なものも小の方がいいかもしれません。
プレート・ライスボール共に食洗機・レンジが使えます。
ブルジョンは粉引(こひき)という陶器で、素地に白い泥をかけ、そのうえに透明薬をかけて作られています。
通常粉引は、水じみが起こりやすかったり、レンジや食洗に非対応などデリケートなものが多いのですが、ブルジョンは3回焼成してしっかり焼き固めることでその問題を解決。目止めも必要なく、届いたらすぐに使うことができます。
以上でブルジョンの説明はおしまいです。どなたかの求めている「使いやすさ」に刺さったらとても嬉しいです。
料理・文:Moe Kuriyama(
@moe__meshi_)
写 真 :Yuto Tenjin
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