地中海に浮かぶマルタ島の、架空のホテル”HOTEL DE LA MALTA”をイメージして作ったという「マルタ」シリーズ。

たくさんの猫が暮らしていて、魔除けの象徴ともされているということからリムにはねこがいます。

ねこといっても紋章風にアレンジされているため いい意味でかわいすぎず、シリーズで統一しても主張の強すぎないワンアクセントなのも嬉しいポイント。

2024年春夏の新作ですが、初めてみた時はとても「スタジオエムさんぽい器」だなという印象を抱きました。

自分でもどうしてそう思ったのかは分からないのですが、オーバルの形状・艶々とした釉薬・ラインの入った、ちょっとアンティーク感のあるリムなど。

至る所に自分が「studiom’」というブランドに抱いているイメージがぎゅっと詰まっているような気がしたんです…というただのいちファンの感想でした。笑

裏面を見るとしっかり”HOTEL DE LA MALTA”の文字が。

あまりにもしっかり設定が作り込まれていて、本当にそんなホテルがあるんじゃないかという気がしてきます。

マルタは280mm、230mm、130mmの三種類のプレートとマグカップがあります。

それぞれブランとオリーブの二色展開。

どちらの色も赤土の上に釉薬がかかっており、リムやねこの凹凸からほんのり素地の色が透けて見えるのがちょっとアンティーク感を醸し出していて素敵です。

個人的に赤土と深緑の釉薬の組み合わせが元々好きなのもあり、カタログや写真でオリーブに惹かれていたのですが、実際手に取ってみるとブランのはっきりめな白の釉薬もかなり魅力的で…。

モノによっては色ムラがありますが、これがまた大理石調にも見え、釉薬の艶感ともよく合うのです。

280mmはサイズだけ聞くとかなり大きいですが、盛り面は約23cmほど。

マグカップをのせたり、パンとおかずを盛ってワンプレート風にするにもちょうどいいサイズで、とりあえずマルタを一枚欲しい方にはこれがいいかもしれません。

180mmの盛り面は約13cm。デザートや前菜にベストな小ぶりなサイズです。

最も小さい130mmはリムがなく、深さのあるちょっと変わった形状だからなのか、実寸よりも小さく感じます。

フルーツやおやつなどちょこんとしたものを載せるのにちょうどいいサイズで、深さを活かしてソース入れにしても良さそうです。

マグカップは340ccとたっぷり飲めるサイズ。

寸胴ですが、口元にかけて薄造りになっており、口当たりの良さ・飲みやすさまで考えられています。