普段花形の食器を使うことはなかったのですが、スタジオエムの担当Tさんに勧められたのがきっかけてサンプルを使用してみたところ、すっかり花形…というより山茶花の虜に。

花びらの立体感・淡い優しい色合い・おかずをいれたときの主張しすぎない上品な存在感。本当に、どれをとっても素晴らしいのです。

花びらをよくよく観察してみると、６枚すべて形が異なります。

粘土で原型を作り、花びら一枚一枚の形や重なり方を研究したからこそ出せる、有機的で柔らかい印象が山茶花にはあるのです。

こだわりポイントはこれに収まりません。縁にいくほど花びらの動きを大きくしていたり、盛り付ける面を丸くなめらかにすることで中心にまとめやすくしたり。

なかでも私が感動したのは、横から見るとまるで机から咲いているように見えること。これは、あえて高台をなくすことで底面との接点を増やし、そう見えるよう意識して作られているそうです。

花壇や公園で咲いているような感じではなく、何もない静かな場所でぽつんと可憐に咲いている、そんな佇まいがこの写真から伝わったら嬉しいです。

2.5寸サイズはお漬物や薬味など、本当に少量のものをちょんとのせるのにちょうどいいサイズ。

これがあると、副菜とは呼べないような副副菜や、冷蔵庫にちょびっと残った漬物や薬味をおかずの一員として出すことができ非常に便利です。

4寸サイズは、汁気の多いおかずやデザート入れにも使える深さのある小鉢。

2.5寸よりも実物の形に近いからなのか、より ふわぁっと咲いているようなかわいらしさがたまりません。

山茶花のカラーはぽってり感のある白と、温かみのある淡いピンク、湖の底のような色のグリーンの3種類。白のみマットな質感で、これが薄く積もった雪のような雰囲気もあります。

3色ともおかずを選ばない、やさしい色味なのでいつものご飯に合わせてもいいですし、ちょっとがんばったハレの日の食卓に華を添えても良いですね。